こんにちは、ジンノウチです。
HuBのコンセプトは、
-酒と学びとつながりと- 主人公として生きる人たちと、まちを楽しむ人たちと、 人と人、人と場所、人とまちをつなぐイベントBAR。
コンセプトにもあるように、まちと人がテーマのイベントを開催しております!
今回は、Vol.14の西田さんから数珠繋ぎ的にご紹介された 「HuBトーーク 豊中のおもろい人 Vol.15(西木梨絵さん回)」 の開催レポートをお届けします。
🍺 そもそもHuBってどんな場所?
HuBは、”お金・機会・場所がないせいで挑戦できない人をゼロにする”という旗を掲げながら、 月1回の「一日オーナー」制度や、学生応援スポンサー、HuBサポーターなどを通じて、人と人、人と場所をつなぐ場所として動いています。
そしてHuBトーークは、ただの講演会じゃありません。
- ゲストトーク
- 質問タイム
- 自己紹介タイム
- 懇親会
聞いて終わりのイベントじゃなく、参加していた人同士のご縁も増えるイベント。 今回も、地域で活動する方々がぐっとつながる夜になったと聞いています。
🎤 今回のゲスト:西木梨絵さん(合同会社まみー 代表)
今回のゲストは、西木梨絵さん(合同会社まみー 代表)。 北海道生まれ、現在は大阪在住。肩書きはこちら。
- 合同会社まみー 代表
- 豊中オモロー授業発表会 実行委員長
- 子ども食堂こどみら 代表
- フードパントリー in 豊中
- トーキョーコーヒー豊中No429まみー 主宰
そして、シングルマザーとして5人のお子さんを育てながら、この5つの活動を回されています。今回も伊吹さんとの対話形式で、**「5人の子育て→5つの活動」**の道筋を深ぼっていく回となりました。
🌀 「子育て経験を、社会の仕組みに」
今回のトークタイトルが、これでした。
子育て経験を社会の仕組みに 〜5人の子育てから生まれた福祉と居場所づくり〜
子ども食堂、フードパントリー、障害福祉事業、不登校支援、地域の学校づくり—— 全部、西木さん自身の家族のリアルな困りごとから、社会の側の仕組みとして立ち上げ直されている。 今回のレポートは、ここを軸に書いていきます。
👨👩👧👦 5人の子どもたちと、「日帰り出産」の日々

まず、ご家族の構成から。
| 年齢 / 状況 | |
|---|---|
| 長男 | 20歳・大学2年 |
| 長女 | 17歳・支援学校高等部3年(重度知的障害) |
| 次女 | 16歳・通信制高校1年(軽度知的障害) |
| 次男 | 10歳・小学校5年 支援学級(嚥下障害・医療的ケア) |
| 三男 | 3歳 |
5人。そのうち3人に、それぞれ異なる障害がある。
そして、「日帰り出産の子育て」エピソードがこちら。
- 2人目・3人目は日帰り出産
- その日から自転車で保育園送迎
- 4人目は運動会に間に合わせるため、3日で退院
- 5人目は、陣痛が進まずドッグランへ脱走
- 5人目出産翌日に学校祭へ参加
…文字に書くと、なかなかのスピード感。 ただこれは”武勇伝”というより、5人を育てる中で、そうせざるを得ない場面が次々に来た事実の積み重ねなんだろうと思います。その裏にある毎日の重さは、想像するしかない。
🧒 3人の子の物語——それぞれが、次の活動の種になっていく
ここからのお話が、個人的には今回の登壇の中心パートだったと思います。
長女(17歳・重度知的障害)「衝動性のある長女」

西木さんが当日投影されていたエピソードを、そのまま並べます。
- 男性教師を「知らないおじさん」と思い、塀を飛び越え逃走
- イライラで骨折しても気づかず、床を叩き続ける
- 翌日には「寝ている間に攻撃された」と思い込む
- 宿泊学習や修学旅行は、西木さんが一緒に泊まりで行く
…一行一行が、もう日常じゃない。そして、それが日常として続いている。
次女(16歳・軽度知的障害)「不登校から新しい道へ」
- 学校内トラブルで不登校に
- 1年間、クッキング教室に通い、インストラクター資格を取得
- 現在は「学びの多様化学校」を卒業して進学
この経験が、後の トーキョーコーヒー(不登校支援) につながっていきます。
次男(10歳・嚥下障害・医療的ケア)「学ぶ機会を諦めない」
- 生まれつきの障害と嚥下障害
- 教育委員会からは、安心して通える支援学校を勧められる
- 学びの機会を得るため、大阪市へ引っ越し
- 地域校の支援学級に入学
“勧められた選択肢”を受け入れるのではなく、「地域の学校で学びたい」を実現するために、住む場所を変える。 この決断が、後の障害福祉事業の立ち上げにも直結していきます。
🍳 「外食できる場所がない」から始まった、こども食堂
西木さんの活動は、4年間で5つ。
| 時期 | 立ち上げ |
|---|---|
| 2021年6月 | こども食堂 開設(嚥下食・アレルギー食対応) |
| 2021年11月 | フードパントリー in 豊中 開催 |
| 2023年8月 | 障害福祉事業 スタート |
| 2024年10月 | トーキョーコーヒー スタート(不登校支援の居場所) |
| 2025年8月 | 豊中オモロー 開催(地域の学校・親子サポート) |
それぞれの「なぜ立ち上げたか」を見ていきます。
こども食堂(2021年6月)
きっかけは、外食の困りごと。仕事と家事の両立が大変だったこと、知的障害や嚥下障害のあるお子さんとは外食経験がなかなかできないこと。月1回、長男と2人で外食するようになった経験から、西木さんが感じたのが、
「どんな子がいても、家族で外食できる場が必要だ」
そして自身で 嚥下食・アレルギー食・離乳食 対応のこども食堂 を立ち上げる。”なくて困った場”を、”自分で作る場”に転換しています。
フードパントリー(2021年11月)
こちらのきっかけは、長期休暇の負担。給食のない毎日、朝から晩までメニューを聞かれるストレス、家計の負担。 → 定期的にフードパントリー in 豊中を開催。実感がそのまま事業設計になったパターンです。
🏫 「地域で学び、地域で生きる」を諦めない

ここから先は、教育と支援の話。
障害福祉事業(2023年8月)
きっかけは、支援体制のちがい。支援学校と地域の学校で、また管轄ごとに、提供される支援が違う。「自分の住みたいまちで、教育も支援も受けたい」——この想いを、自分の家族のためだけで終わらせず、選択できない環境にいる方のために形にする。
三男出産の8ヶ月後、未経験の職種ながら、豊中市で障害福祉事業を立ち上げ。 …出産8ヶ月で。未経験で。福祉事業を。事実だけ並べても、相当に重い決断です。
トーキョーコーヒー(2024年10月)
きっかけは、新学期の朝の風景。
- 新学期に学校に行けない
- かといって、家にも帰りにくい
- 「生きるために学ぶ”学校”に、死にに行ってほしくない」
ここに書かれている言葉、強い。 娘さんの不登校が一旦終了したことをきっかけに、今度は同じ状況の子のために居場所を開いた。
豊中オモロー(2025年8月)
最新の活動。
- こどもと親の生活まで守る支援学校の開校
- 学校以外の生活も見てほしい
- 「夢みる小学校」のような自由な学びを
- 地域に受け入れられる、学びの多様化学校の発信
- どの学校も偏見なく、こどもが通える学校づくり
どの学校も、地域の学校であってほしい。
その想いから、「豊中オモロー授業発表会」を開催。
🎁 今回の編集後記
レポートを書きながら、Vol.13・Vol.14と並べて気づいたことがあります。
- Vol.13 やまかつさん:構造で語る人(経営の話を、経営の言葉でする)
- Vol.14 西田さん:ふわっとしてるけどガチ(流れに乗ったように見えて、肝心な瞬間に必ず決める)
- Vol.15 西木さん:自分の経験を、誰かの選択肢に変え続けている人
西木さんの活動は、全部、自分の家族のリアルな困りごとから始まっている。
外食できない → こども食堂 長期休暇が辛い → フードパントリー 支援の選択肢がない → 障害福祉事業 学校に行けない子の行き場 → トーキョーコーヒー 地域で学べる学校 → 豊中オモロー
すごいのは、「自分の家族のために解決した」で止まっていないことです。 解決した時点で「同じ状況の人のため」に開いている。
子育ての経験を、社会の仕組みに。 登壇タイトルそのままを、4年間で5つ、本当に実装してきた人でした。
🎤 そんな西木さんご指名の、次回ゲストは…
岸田大輔さん!
大阪府立支援学校教員、NPO法人VAROR理事、大阪知的障がい者スポーツ協会理事、公益財団法人スペシャルオリンピックス日本 スポーツプログラム委員。 テーマは、「支援学校での出会いが世界を変えた!NPO法人VARORの活動とこれから」。
詳細は告知記事は別記事で改めてお伝えします!(この記事を執筆している2026.07.18時点ではイベント終了しています)
【次回!】
日程:2026年6月29日(月)
ゲスト:岸田 大輔さん
会場:THE HuB(蛍池)
開場:18:00
トークセッション:19:00〜20:40
大交流会:20:40〜22:40(軽食・飲み放題付き)
参加費:5,000円(トークセッション+大交流会/飲み放題・軽食付き)
学生:3,000円 定員:20名限定
申込:https://forms.gle/nA1hJR4WsQuTLBJY8(イベントは終了しています)
ぜひ、予定にいれてくださいね!
ライター:ジンノウチ 福岡生まれの若造。まちづくりに関心があり、普段は大阪大学の学生をしてます! HuBの中での諸々を発信していきます〜

